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 高校から7年間アメフトで日本一を目標に日々精進してきたLB#19人見進之介選手(理工4)。大学最後となる今シーズン、その悲願達成に向けた意気込みは並々ならぬものであろう。そんな人見選手にこれまでの試合を振り返ってもらうとともに、法政戦への意気込みを聞いた。





 
S59年10月23日生まれ
理工学部経営システム工学科4年
東京都出身、早稲田大学高等学院卒
背番号19
175cm 88kg

――今季どんなLB陣を作っていこうと考えてきましたか?
 今年の春はLBの4年生が怪我をしてしまっていたんです。さらに2年生だったり、3年生も怪我していたりしていて、若手を成長させなきゃなっていうことで、若手の成長に取り組んでいたんですけど、うまく成長できなくて試合の結果もついてきませんでした。ディフェンスはLBが引っ張らなきゃいけないはずなんですけど、その実力的なところだけじゃなくて、若手は試合とかで精神的にもあたふたしてしまうところがあるので、その部分も成長させたかったんですけど、それができなかったのが課題です。

――これまでの試合を振り返って、ポイントとなった試合はどの試合ですか?
 リーグ制度が変わって初戦は去年2部だった帝京大学なのですけど、1敗したら日本一っていう目標が崩れてしまうので、1敗したら引退だっていうような覚悟で望みました。
 その中で初戦から相手がだんだん強くなっていくような組み合わせになっていたので、ポイントというのではなく、ひとつひとつ、一試合が終わって反省が出て、その反省を消して次の試合に挑んでいくって言う意味で、重要性はそんなに変わらない。試合内容で競ってディフェンスがつらい思いをしたのは中央大学と試合をしたときと、この前の日大です。

――どういうところに反省がありましたか?
 キッキングはいまのところがけっぷちで、チームに全く貢献できてないんですね。その2つの試合の中でもキッキングがすごく悪くて。自陣のフィールドポジションが悪いところで、ディフェンスが始まることがすごく多かったんですけど、粘りが必要とされているTD目前のところでディフェンスが始まる機会がすごく多かったことです。


 

――逆に一番うまくいった試合はどの試合ですか?
 一番うまくいったと思うのは、神奈川大学と試合をしたときです。0点に抑えることができたので。僕は大学に入って、大学一年生の頃から公式戦で0点に抑えたことは一度もなかったのでその試合です。

――それでは法政戦の見所はどんなところにありますか?
 法政大学には一人すごいRBがいるんです。たぶんそれを僕らはつぶしにかかると思うんですけど、そこをみてほしい。あと僕ですね!僕のプレイスタイルはあんまり目立つプレイスタイルじゃなくて、基本を徹底させるプレイスタイルなんです。まずはそこからなんですけど、それ以上にビックプレイをして、RBの丸田君を奥でタックルしたいです。


 

――話は変わりましてアメフトを始めて何年になられますか?
 僕は今年で7年目です。

――その7年間はどんな年月でしたか?
 高校3年間もチームの目標は日本一だったんですよ。6回日本一になれなくて、毎年毎年日本一を目指しているって感じですね。部活の練習がきついとかそういうことも何度も思ったりはしました。でも、誰かにお前は誰だみたいに聞かれたとしたら、僕は多分フットボーラーだっていうふうに答えると思うので、この7年間は自分のアイデンティティ的なものですね。
 ビックベアーズは1つの目標に向かって全員が一生懸命取り組むって言うところで、部員一人ひとりが仲がよいし、僕はオフとかもビッグベアーズのやつと遊びに行ったりしていて、僕にとっては居場所的なものですね。

――7年間で一番印象に残っているのはどの試合ですか?
 高校時代の試合なんですけど、春都大会を優勝したときは、勝ってうれし涙を流して、すごいいい思いをしました。今年の法政戦は勝って紺碧の空を歌いたいです。

――4年生としてどのような言葉を後輩の方々にかけて法政戦に望みたいですか?
 去年のつらさ、去年の負けた同じ日に同じ相手とやるので、そのことを思い出させたり、あとはやっぱり、日本一の魅力をもっとチーム全体に語って、日本一になればこんなことができるとか、こういう施設がよくなるとか、そういう日本一の魅力を語ったりしていきたいです。あとはそのグラウンド外では、シーズン中はつらかったり家帰るのも遅くなったりしてるので、下級生は、そういうところのケアもしていきたいなと思います。

――それでは最後にファンの方々へメッセージをお願いします。
 どんな試合展開になっても最後に勝つのは早稲田なので安心して応援してください。

 


 「この7年間は自己のアイデンティティ」と力強く語る人見選手。多くの仲間と切磋琢磨したこの期間に対する誇りを強く感じる言葉であった。そしてその一つの集大成を法政戦にぶつける。ぜひとも勝ってうれし涙で紺碧の空を歌ってほしい。

 

次回予告
第1回 RB 前橋直人選手インタビュー
第2回 QB 井上友綱選手インタビュー
第3回 DL 福山晃司選手インタビュー
第4回 LB 人見進之介選手インタビュー
第5回 WR 石川恵一選手インタビュー

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早大米式蹴球部公式サイト

 

(TEXT=飯田隼人、PHOTO=米式蹴球部提供、村山裕太)

 

 


 
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