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学生スタッフ特集

第5回 応援部 村木副将・責任者、嘉野主務、山岡トレーニングチーフインタビュー


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「話題の大半が下級生のことですね」と笑う。 

――役職を通して得たものとは?
山岡: 3人に共通していたのはやはり下級生を育てるということだと思います。学年が上がるにつれて自然に下級生に目が向くと言いますか。私はトレーニングの役職についていますがやはり応援部全体を見ることも4年生として大事ですし、自然と部全体を見る目が養われたと思います。

村木: おそらく私と嘉野が特にだと思うんですけど、本当に多くの人に支えて頂いているな、というのを実感できる役職かなぁと思います。下級生の間も勿論、色んな人に協力して頂いているというのは、上からも教えられてきましたし感じてはいたのですが。会社員の応援部ファンの方に4年生になったということでご飯に連れて行ってもらい、どれだけ応援部を今まで見てきたかを延々とお話して頂いて。そんなに前から応援部マニアみたいな人がいるんだ、とわかる機会でした。そういう場合は大抵責任者と主務が最初に呼んで頂けるんです。嘉野は部活を動かしていく大変さを金銭的にもスケジュール的にも理解していますし、私も身に沁みているので、一つ一つの活動が終わる度に支えてもらっている人の力を感じることができたのは、補佐やこの役職につけたからかなぁと感じています。

嘉野: ビジネスマナーであったり、お金のやり取りだったり、お酒の入れ方とか(笑)、そういうところが結構身についたかなと思います。やっぱり補佐の3年生のうちに色々成長することが多いので、その時に学んでいくことが多いと思いますね。今になってからというより、その時に身につけて今になった、という感じ。皆そうだと思います。

――応援部とは体育会の中でどのような存在でありたいと思いますか?
嘉野: 体育会をひっぱるリーダー、とはよく言われるのですが。
村木: 私はつなげる役目でいたいですね。応援部の今年の年間目標が「つなぐ」なんですけど。早稲田スポーツの活躍や大学の活動を人に伝えるのが、私たちの役目かなと思います。どんなに強くていい選手がいる部があっても、その部の魅力を知っている人がいなければ、ここまでは早稲田のスポーツは注目されていなかったと思いますし。まずは観客に競技場に来てもらって、その競技の良さや競技の面白さや選手のひたむきさをちょっとでも感じてもらうために、応援してお手伝いをするという感じです。同じように、オープンキャンパスで演技をして早稲田の良さを受験生に伝えたり。他のサークルの方々もされていると思いますが、私たちは目につきやすいですし、「これぞ早稲田」というか(笑)。人と人をつなげるのが、役目というか存在意義なのかなと思います。

――特に楽しみにしている競技の応援は?
嘉野、 村木、 山岡: やっぱり神宮ですね。
山岡: 神宮の応援をもとに応援部は成り立っていると思いますし、神宮で踊ることによって観客と選手をつないだり、私たち自身がつながっていると一番感じます。

 

 多くの人が楽しみにしている、神宮での演技。彼女たち自身もとても楽しんでいるという。

――卒業後の進路の予定は?
山岡: 普通の大学生とかわらない形で、おそらく皆就職すると思います。個人的には、社会人のチームでチアリーディングを続けたいと思っています。
村木: 私も社会人になっても今のような形でチアリーディングをやっていけたらいいなぁ、と思っています。スポーツが本当に好きなので、割と強い実業団を持っているような会社に就職して、また自分の会社を観客としてでも応援できたらいいなと思います。 嘉野:私は自分自身では続けないと思いますが、小学生を対象にしたキッズのチームも早稲田にあるので、そこに関わることもあるかなと思います。何だかんだいって関わっていそうだなという気もしますが、今年1年しかないと思ってチアを頑張りたいです。
山岡: 応援部はOGOBとのつながりが強いので、自分の現役が終わったからといって身を引くのではないんですね。いつまでも部を心配して見守って関わっていたい、という気持ちがあります。

――チームメイトにメッセージをお願いします。
山岡: 愛してる、の一言ですね(笑)。チアリーディングはやっぱり人を乗せたりですとか、高いところから降りてきたりですとか、飛ばしてキャッチとかをするので、お互いに信頼関係がないとやっていけないと思います。信頼してるし、愛してる、と(笑)。
村木: 皆の笑顔が私の笑顔の源です。皆の成長が私のエネルギーです。
嘉野: 下級生にはできるようになって欲しいことが色々あるんですけども、一番はずっと健康でいて欲しいな、というのがありますね。怪我もしないで。
山岡: おばあちゃんみたいだよ(笑)。
嘉野: おばあちゃんみたい?そっか(笑)。でもやっぱりとりあえず元気でいてくれないと何も始まらないので、それは一番ですね。体調を崩すことなく頑張って下さいという感じです。私は全然体調崩さないので、よく言っています。

――ウィルウィン読者にも一言お願いします。
山岡: 見てて下さい。観客がいないと成り立ちませんし、一期一会といいますか、その試合に来てくれて私たちの演技を見てくれるのが初めてでもうそれっきりの人がいるかもしれない中での演技なので、やはり最高のものを見せたいし、その場でできるベストを尽くしたいと思っています。その瞬間に命をかけているので。
村木: 一緒に応援をしたいです。「がんばれ」って言いたいです。
嘉野: もっと他のサークルの方や皆さんと近くなりたいと思います。体育局で応援団というと、やはりちょっと一つ距離を置かれてしまうので。私たちが忙しすぎてあまりコミュニケーションが取れていないというのもあるかもしれないんですけど、皆さんと近くにいたいし、一緒に応援したいなと思います。

 応援部には「選手が花なら、それを蔭で支えるたくましい根でありたい」という精神があるそうです。3人の中にもたくましい根を感じました。脇役に徹しようとする彼女たちですが、これからも競技場の第二の主役に自然と目が釘付けになってしまいそうです。眩しい笑顔は決して”営業スマイル”ではなく、内面から湧き上がってくるものなのだと感じさせられました。  

 

関連URL
早稲田大学応援部ホームページ

 

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(TEXT=田辺里奈、PHOTO=岡崎聡、応援部チアリーダーズ提供)
 


 
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