回
|
年月日
|
スコア
|
66
|
2.12.2
|
△24-24
|
67
|
3.12.1
|
●12-16
|
68
|
4.12.6
|
●12-14
|
69
|
5.12.6
|
●14-21
|
70
|
6.12.4
|
●13-34
|
71
|
7.12.3
|
○20-15
|
72
|
8.12.1
|
●15-19
|
73
|
9.12.7
|
●21-27
|
74
|
10.12.6
|
●24-27
|
75
|
11.12.5
|
●10-27
|
通算、早稲田39勝
明治33勝
2引き分け
|
データ
過去の通算成績は39勝34敗2分で早稲田が勝ち越しているものの、ここ10年の成績は表にあるとおり、1勝8敗1分と大きく負け越しており、現在明治に4連敗中である。今年、明治に敗れると創部以来初の早明戦5連敗となる。赤黒軍団に負けは絶対に許されない。今年の早明戦は早稲田の意地と明治のプライドのぶつかり合いとなる。
戦力分析
■早稲田
小柄なFW。これは例年、早稲田が抱える悩みである。そのため、3年前から早稲田は「クイック&ワイド」というボールをサイドの両幅いっぱいに展開し、スタミナ勝負に持ちこむラグビーを採用している。しかし、今年から就任した益子監督はFWの体格改造を指示。その甲斐もあって、FWの前5人の平均体重は6kgも増え、FW戦で当たり負けをすることはまずなくなった。FWのパワーが「クイック&ワイド」と融合した時、早稲田のラグビーは完成形を見るのであろうか。しかし現実は、昨季主力のSO福田とSH辻の両HBの抜けた穴はまだ埋まりきっていないし
、BKは抜群の攻撃力を持ちながら勝負での単純なミスが目立つ。しかし、朗報がある。5月に鎖骨を骨折し戦列を離れていた山崎弘樹のFBでの先発出場が決定的だ。高校2年で高校ジャパン入りした逸材が早明戦に間に合った。あとはNo.8江原主将を中心にいかに団結できるかが勝負だ。FWで押しサイドに展開というラグビーが完璧に出来た時、勝利の女神は早稲田に微笑むことになろう。
■明治
前へ。明治ラグビーを象徴する言葉の如く突入する「重戦車FW」が最近脆く崩壊しつつある。それほどまでに今年の慶明戦での力の差は歴然としていた。昨期はFWの前5人が全員入れ替わってしまうという試練のシーズンだったが、それも何とか「学生最強の第三列」川上、阮、斎藤によって支えられていたように感じる。昨年の早明戦は阮の2トライなどで27-10で圧勝した。しかし、今年はその第三列もいない。さらに主将の桜井が筑波大戦のロスタイムでの暴力行為によって1ヶ月の出場停止処分を受けて早明戦に出場できないなど、かつてない状況で早明戦に臨むことになった。しかし、早稲田が絶対に有利かと言うとそうではない。個々の選手の能力は抜きん出ているし、層も厚い。主将不在の穴は1年生WTB陣川が埋め、さらに次期主将と目される左手親指骨折で離脱中だったNo.8松原のスタメン復帰が濃厚だ。確かに一時の圧倒的な強さはないかもしれない。しかし、それでも強い。それが明治の王者たる所以なのだから。
観戦
早明戦はもちろんテレビ(NHK教育、14:00〜)で放映されるが、ラグビーを見たことのない人も騙されたと思って、是非当日は国立競技場まで足を運んで観戦してもらいたい。それは、やはり熱気が全く異なるからである。熱気は行った人にしか分からない。勝っても負けても後悔することはまず無いだろう。
当日は早稲田:明治=約3:7の割合で客席が埋まる。早稲田の観客は少ない上に、全席指定で両校が入り交じって応援するため怖い(笑)。明治ファンに囲まれていることもしばしばだが、一所懸命に応援してファンの数で試合は決まらないことを思い知らせてやりましょう(笑)。
そして、観戦する時は是非、ラジオを持っていって欲しい。生のラジオの解説を聞きながら観戦することで、一層ゲームがおもしろくなるだろう。またチケットは、昨年同様に慶應大学が既に優勝を決めてしまったこともあり8000枚もの当日券が売り出されるとのこと。例年は席が予約で埋まってしまい、この時期では手に入らないので、今から行こうと思っている人にとってはある意味幸運と言えるかもしれない。生で早明戦を観戦しよう!!
早明戦の結果と全国大学選手権
写真はイメージです。撮影=大谷栄次
|
この早明戦を最後に関東大学対抗戦は終了し、続いて全国大学選手権大会が始まります。しくみについてはにわかファンのラグビー講座第1回を参照してもらうとして、早稲田は既に4位以内(1位は慶應大学)が確定していますので、全国大学選手権大会に出場できます。問題は順位です。順位によって、組み合わせが変わるからです。早稲田が明治に負けた場合、早稲田は4位に確定します。問題は勝った場合です。
早稲田と帝京、明治の3チームが4勝2敗で並ぶため、この場合は当該校同士の対戦のトライ数になります。現在は明治が4、帝京が5、そして早稲田は0です。よって早稲田が2位となるためには、最低でも明治に5トライ差をつけなければいけません。現状では2位になるのはかなり難しいと言わざるを得ません。
2位だと初戦はたぶん日大で、2回戦で昨年完敗した同志社に対戦することになると思います。3位だとおそらく初戦は京産大で、2回戦で最強、関東学院に出会うことになります。4位のままだと初戦は、順当なら近畿大学と当たります。2回戦はおそらく法政と、そして準決勝で慶應大学と当たることになると思われます。
結果的に見ると、4位で通過したほうが組み合わせが有利なように思えます。果たして、早明戦の結果はどうなるのか、今後の動向を含めて見てみるのも面白い。
|