SJ、サッカーライター等、後藤氏は色々な紹介のされ方をしている。これらの言葉は現在同義語として使われているが、後藤氏はこれに異を唱える。と同時に、なぜ日本にはSJが多いのだろうかという問いにも答えを出した。
私は「サッカージャーナリスト」です
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後藤氏の著書(一部)
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フリーランスのSJと一口に言っても、やっている仕事はその中でも色々なものがあります。さっき、日本の場合フリーのSJが多いと言いましたが、選手に近寄っていって、何か談話を取ってその話を書くという仕事をする人たちが多いと思います。これは日本の雑誌でも、新聞でもそうですけど、サッカーの試合を分析するとかよりも、人物中心の記事が期待される場合が多いからだと思います。それで人数も増えているんじゃないかなという気がします。
「サッカージャーナリスト」という言葉と、「サッカーライター」という言葉が使われる場合があります。これがどう違うかという厳密な定義はありませんが、「ライター」っていうとただ試合のことを書くだけじゃなくて、もう少し物語性のあるもの、いわゆるスポーツノンフィクションを書く人ということになると思います。
その一方「ジャーナリスト」というのは、実際ある試合とか大会で何が起こったか、ということを伝えていく仕事です。これはやっぱり区別すべきだと思います。SJを目指す方は、もちろん両方できますが、最終的に自分はどういう仕事をしたいのかっていうのを、考えておいていただいたほうがいいんじゃないかと思います。私の場合は完全にSJです。物語を書くのではなくて、何が起こったのかを伝える方の仕事をしています。
ですから、一つは談話を集めてくる非常に単純な仕事をする人たち、それからスポーツノンフィクションを書くライター、それからサッカーの試合なり何なりを分析するジャーナリスト、こういう風に分けることができるんじゃないかなと思います。
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