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2002年4月21日。第71回早慶レガッタのメインレースである対校エイトで、早大エイトは慶應に4挺身差をつけ4年ぶりの勝利を収めました。そのレースの興奮覚めやらぬ4月23日、WasedaWillWinでは対校エイトのメンバーとして活躍した早稲田大学漕艇部主将の渡邊正人さんへインタビューを行いました。今回はその模様をお伝えします。

──まずは、早慶レガッタを終えての率直な感想を聞かせてください。
もう、とにかく嬉しいの一言です。

──早速レースの話に入りたいと思います。スタートからハイペースのように思えたのですが、あれは作戦だったのでしょうか。
 飛ばしていたというわけではなくて、あれが僕らの戦い方なんです。慶應より実力があったので、僕らの方が飛ばしているように見えたのではないかと思います。レースでは、早稲田のレート(1分間にオールを漕ぐ回数)が前半から35〜37ぐらいで、慶應は33ぐらいだったんです。僕たちはいつも35以上のレートで漕ぐ練習をきていました。目標を高いレベルに置いて、隅田川のコンディションの悪い中でも、レベルの高い漕ぎをしようと。だから決して飛ばしたわけではなくて、あれが僕らの実力だったんだと思います。

──昨年と違って悪天候の中のレースでしたね。
 去年は晴れていましたが隅田川のコースはうねりが凄くて、実はかなりコンディションが悪かったんです。今年は雨が降っていましたが、水面のコンディションは雨が降っているとそんなに悪くならないんですよ。しかも、水面近くでは風もほとんど吹いていなかったので、雨が降っていても問題はなかったです。

──今年の方がコンディションが良いとは意外ですね。でも今年は雨の影響で気温も下がり、寒く感じたのではないですか?
 ウォーミングアップをしているときはいろいろ着こんでいるので問題はないです。レースの直前にそれを脱ぐんですが、直後はやっぱり寒かったですね。でも、ボートのレースはきついので、始まったら寒いだの暑いだの考えてる余裕はないんです。ただただ苦しいだけです。

──今年は対校エイトのメンバーに1年生が2人含まれていました。入学したばかりで大抜擢だと思うのですが、チームワークの面はどうだったのですか?
 推薦で入った新入生は3人いるんですが、去年の11月に推薦合格者発表が終わった時点で、彼らには「合宿をするぞ」と伝えました。漕艇部は資金繰りに困っていて、12月の3週4週はほとんどバイトをするんです。午前中に練習をして、昼間はずっとみんなでバイトに出る。自分は合宿所の番をする役なので、部員のみんながバイトをしている期間を利用して、4月に入る新入生とともに合宿をするというわけなんです。

 


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