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2002/5/16 [スポ科情報]

ドジャース元会長ピーター・オマリー氏が大隈講堂で講演!

ピーター・オマリー氏と山崎勝男スポーツ科学部長。
 

講演するピーター・オマリー氏。

 『NFLオンツアー・スポーツ講演会』『ラグビー記念試合早大×帝京大・講演会』『カレッジスポーツ東西トップ対談』…。今年4月にスポーツ科学部が新設されてから、このところ、スポーツ科学部開設記念行事が立て続けに行われている。16日には大隈講堂にて、ロサンゼルスドジャースの元会長であるピーター・オマリー氏を招き『メジャーリーグ・ベースボールへの挑戦と機会』と題した講演会が開催された。

 スポーツ科学部では、早大卒業生でオマリー氏の補佐役としてドジャースの球団経営に携わった故アイク生原(生原昭宏)氏を記念した『アイク生原&ピーター・オマリー記念スポーツマネジメント講座』を設置。今回の講演会はこの講座の第1回講義として実現した。来日は50回以上を数えるというオマリー氏。講義では、まず、オマリー家と家族同様の付き合いをし「100%信頼をしていた」というアイク氏との思い出について講話。その後は講演の主題であるスポーツマネジメントについて熱く語った。注目すべきは、メジャーリーグで起こっている球団間の資金・戦力の格差について述べた場面。オマリー氏は「Revenue Sharing」いわば『利益配分』問題に触れ、「野球をやるには1チームではできない。そのためにはRevenue Sharingをして助け合っていかなければならない」と発言。メジャーリーグで議論の対象になっている利益均等配分について肯定的な考えを示した。報道陣も多く集まった会場には、アイク氏の家族や親戚、また氏の生前に親交のあった早稲田大学野球部元監督の石井連蔵氏らも詰めかけていた。

 オマリー氏はスポーツ科学部の趣旨・理念に賛同。故アイク氏との長年の親交に感謝の気持ちを形として表すことによって、故人の生前の業績が末永く記憶されるようにという考えから、このたび学部に対して寄付金を寄贈したとのことである。学部ではこの寄付金を、今回のような特別な講座を開催したり、インターンシップを実施したりするなど教育面に充てることで、将来的に国内外で活躍が期待されるスポーツ科学部生に還元していくという方針。

 『アイク生原&ピーター・オマリー記念スポーツマネジメント講座』第2回は今秋にも開催される見通しであるとのこと。故アイク氏とオマリー氏との厚い絆が、スポーツ科学部の発展、ひいては日本のスポーツ界の発展へと繋がっていくことを切に願いたい。

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関連URL
早稲田大学スポーツ科学部公式サイト

(TEXT・PHOTO=長友亮太)
 


 
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