新春の箱根駅伝。私たち観戦者は、肉体と精神を研ぎ澄まし各校の襷を背負った多くの学生ランナーに向けて、沿道でもしくはテレビで、熱い声援を送る。しかし、この一年に一度の大舞台の役者は選手だけではない。選手たちの日々の練習を支え、チームが円滑に機能するよう心を砕く人々がいる。実際に箱根を走る選手たちは、口を揃えて語る。「彼らがいなければ、僕らは走ることができない」と。しかし彼らは決して華やかな存在ではない。それゆえに彼らの選手に対する思い、チームに対する思いを、私たちが知る機会はそう多くはない。
選手の肉体・精神を影から支え、チームを形づくる者たち。彼らにとって、チームとはどんな存在なのだろうか。そして大舞台、箱根駅伝をどのような思いで見つめているのか。
この小特集では、3日連続で箱根駅伝を裏から支える4人にスポットを当てて紹介していきます。
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