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スタッフ特集

最終回 ア式蹴球部 対談


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――挫折や葛藤といった経験はありますか?
坂本: 色々と経験させてもらっているので、それを先に経験しているOBの方々からは色々と注意を受けることもありました。OBの方々も同じ失敗をして上から叱られて、でもそこで叱られたことが良い経験になっているからこそ僕にも厳しく言ってくれるんですけど、でもそれを最初の頃は「なにくそ」と思っちゃう自分がいて。しかも自分がちょっと気を配れば出来たはずなのに出来なくて。それで叱られるっていうのが初めて味わった種類の挫折かな。でもそれがあったからこそ今の自分があるし、叱られないことがベストですけど、でも注意してくれるのは見ていてくれているってことだから。そういう風に考えられるようになりました。
板垣: リハビリとかをやっている時に、やっぱり痛くてもサッカーしたいって思う選手もいて、トレーナーはそういう選手を「もうちょっと待とう。」って止める役目なんで、そういうところで色々言い合いになったりとか少なからずあるんですけど、そういう時は家とか帰っても落ち込んだりします。でもそのまま、選手との関係を悪いままでいるっていうのはだめなので、あとでちゃんと色々と話し合ったりしてっていうところは気をつけていました。
中澤: 色々ありすぎてもう慣れちゃったっていうのが正直なところなんですけど(笑)、まず学連を安易に引き受けたところが一番の失敗なんじゃないかなって(一同笑)。約15分間のミーティングで決まってしまったっていう異例の早さで(笑)。でも選んでくれたみんなに後悔させないためにも、自分は一生懸命やらなきゃいけないなっていう思いがあったんで、失敗したときもみんなの顔を思い浮かべて頑張っていました。

――日々の努力や苦労が報われたと思う瞬間はどんな時ですか?
中澤: まずこうやって取材に取り上げられること自体がとっても嬉しいです。あんまり学連とかって目立つ仕事じゃないし、やっぱり陰の存在というかほぼ陰に近いんで。普段こういう機会も滅多にないので、学連の仕事をアピールさせてもらえれば。この機会にぜひ学連という存在を周りに知ってもらって、興味を持ってもらえたらなって思います。あと仕事を最後までやっていることが多いんですけど、そういう時に選手や監督から声をかけられることも多くて、そういう風に声をかけられる瞬間っていうのは、やってて良かったなって思います。
板垣: リハビリを担当してた選手が復帰して試合に出たりするのを見ているだけでかなり嬉しいですし、あとは最初の1.2年生の時は知識がないっていうのもあるし、あんまりコミュニケーションもとれてないんで選手があまり自分のとこに来ないんですけど、それが3年4年になってくると知識も増えてきて、ある程度どんなことにも対応出来る様になるんで、そういうときに選手が自分のところに来てくれたりとか、自分からアドバイス出来たりとか、普段のそういうことが嬉しいです。
坂本: さっき社長が言ったように、自分が仕事をしているときに「お疲れ。」とか、かけてもらえる一言だったり、ブログ始めるようになって、いろんな人がブログを見て声をかけてくれるようになったり、それによってファンの人が増えて「応援してます。」って言ってもらえたりして嬉しいですし、自分がやるべき仕事をやった上でチームが勝つと最高に嬉しいですね。

 

――それぞれの経験を通じて得たものとは?
中澤: 僕は広報担当をしていて、4年では学生部長もやらせてもらって、記者会見だったり一般企業がやってそうな仕事をやらせてもらって、それを通じて多くの企業の人達だとか記者の人達と接する機会があったので、社会とのコミュニケーションの取り方であったりとか、どういう流れで情報が記者の方々に伝わっていくかっていうところを知れただけでも今後に活かせると思いますし、他の大学の人達と接する機会も持てたので、それ自体も楽しかったし勉強にもなりました。
板垣: トレーナーの知識とかはもちろんなんですけど、いろんな人と出会えて、いろんな価値観とかいろんなものを考えさせられたし、影響も受けたし、他の人達の考え方だったり色々なことを知ることが出来たので、そういうことが一番大きかったです。
坂本: 僕も二人と同じで、出会いっていう部分は本当に、ア式に入って得たなって思います。特にサッカー関係の人と出会うことが多くて、いろんな立場の人と出会うことが出来て、その中でサッカーに関する色々な知識が入ってきたし、自分の考えも変わったし、より一層サッカーが好きになったし、本当に将来に活きる出会いだったり経験をさせてもらったなって思います。
ウィルウィン: 他の運動部と交流はありましたか?
板垣: 早稲田の他の部のトレーナーとも、他の大学のトレーナーともけっこう色々と交流の場があるので、色々聞いたりして。
中澤: 僕は他の大学のサッカー部で学連の人達とですね。学連の仲間達に支えられました。
坂本: 僕も相当あります。弘津君(男子バレー部主務、学生スタッフ特集第2回に登場)には仲良くしてもらっているし、体育各部の実行委員に出たりスポ科にいると友達がいっぱい増えるんで、いろんな部に友達がいます。

 
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(TEXT=五十嵐文子、PHOTO=神崎風子、五十嵐文子)
 


 
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