|
写真:平田満氏
|
後半戦は専修、日体、東海と強豪3連戦が待っている。帝京大に取りこぼしている早稲田としては1戦も負けられない試合が続く・・・はずだったが、いきなり最初の専修大戦で30-31の1点差で惜敗する(「専修大に第4Qでの逆転負けを喫し、自力でのクラッシュボウル出場の芽が途絶える」)。第3Qまで20点差をつけながらの大逆転負けは、何よりも早稲田の自力でのクラッシュボウル出場のチャンスを剥奪した。この日はパスがなんと一本も通らなかった。パスを相手に読まれインターセプトも3つされる。あまりに痛い1敗だった。気を取り直して臨んだ日体大戦はこれまで全勝の相手だったが、果敢に応戦し、専修大戦のお返しとばかりの大逆転勝利(「強敵の日体大戦、21点差をひっくり返しての大逆転勝利。クラッシュボウル出場へ望みをつなぐ」)。この日はパスでのタッチダウンも2度成功。攻撃に厚みが出た。ディフェンスも第3Q,第4Qを零封するなど完全復帰を思わせる一番だった。しかし、まだクラッシュボウル進出は決定しない。勝負は最終節まで持ち越された。
|
写真:平田満氏
|
そして、9日に行われた最終節。とにかく勝つしかない早稲田は耐えに耐え、勝利をモノにする(「感動のシナリオ!!東海大を21-16で降しリーグ戦2位で部史上初のクラッシュボウルへ」)。タッチダウンを一度でも許したらダメというところで必死に耐えたディフェンス陣の健闘が光った一戦だった。しかし、東海大に勝っても早稲田のクラッシュボウル進出が決まるわけではなかった。その直後に行われた専修大と日体大の試合を観戦する。この試合で日体大が専修大に敗北。この結果、早稲田は4勝2敗で日体大に並ぶが、当該対戦同士の成績で2位を確保し、創部史上初のクラッシュボウル進出切符を手にすることになった。
11月23日の10時45分、駒沢競技場にて早稲田はクラッシュボウル準決勝を王者法政大学と戦うことになる。法政大学は現在リーグ戦8連覇中、今年も全勝でブロック1位通過し現在リーグ戦37連勝というまさしく関東ナンバーワンの座に相応しい成績を残している。今年もQB桑野を中心にオフェンスを組み立てる。桑野はパス成功率が驚異的な70%近くを誇っている。早稲田のQB波木との対決が楽しみだ。また、ディフェンスでもキャプテンLB鷲井、LB中谷など堅いディフェンスには定評がある。リーグ6試合の平均45得点近くの攻撃力、失点わずか一試合平均7点のディフェンス力は圧巻の一言だ。しかし、そんな法政の連勝を昔に止めたのは早稲田というのも事実だ。早稲田が98年シーズンで21-17で法政を降している。法政はそれ以来連勝を続けているわけだが、早稲田の初のクラッシュボウル進出の相手がその法政というのも何かの縁だろうか。
関東王者法政が優位なのは揺るがない下馬評だ。しかし、同時に王者法政を関東で倒せるチームは早稲田しかいないという声もチラホラ聞かれる。前出したが、早稲田の型にはまった時の力は関東随一と言われている。王者法政の前にどんなプレーを見せることが出来るか。クラッシュボウル初出場だけでは足りない。あともうひとつの勲章を、関東制覇を是非とも達成してほしい。
23日のクラッシュボウル準決勝早稲田vs法政の試合はは目が離せない。
|
2/2
|
特集
米式蹴球部特集「目指せ、関東制覇!!」
関連URL
早大米式蹴球部公式サイト
関東学生アメリカンフットボール連盟
|