WasedaWillWin.com
 
2002/11/27 [米式蹴球部]

関東制覇まであと一歩!!クラッシュボウル決勝、専修大戦へ向けて

  米式蹴球部特集を立ち上げて早2ヶ月半が過ぎようとしている。米式蹴球部が当初掲げた「関東制覇」の目標まであと一つと言うところまできた。創部史上初のクラッシュボウル進出、そして王者法政からの勝利・・・。一度は自力でのクラッシュボウル進出を阻まれたチームが不死鳥のように蘇った。そして、その関東制覇を成し遂げるために最後に戦う相手は同じリーグで大逆転負けを喫した専修大が相手となる。実力はほぼ互角、紙一重での接戦が予想される。そういう状態で勝敗を決するのは「ミスをしない確実な集中力」に他ならない。「勝つ」気持ちが強いほうが勝つ。12月1日は1点を争う好ゲームになるだろうことは確実だろう。「スピードの専修」と「パワーの早稲田」が関東制覇を賭けてぶつかる。

試合詳細、予想スタメンはこちらから。

クラッシュボウルの歩み

 

 大会名称である「クラッシュボウル」とは関東大学選手権のことで、2001年度大会より使用されている。関東大学選手権は1995年度より現行のA・B各ブロックの上位2チーム同士が襷がけで準決勝、決勝を闘う方式に変更された。今年はAブロックからは法政大と明治大が、Bブロックからは専修大、早稲田大が出場し、準決勝で法政vs早稲田、専修vs明治が行われ、26−24で法政に勝った早稲田、10−7で明治に勝った専修が決勝にコマを進めた。同リーグでの決勝は2000年の法政vs日体大以来となる。また、クラッシュボウル決勝は1Qが15分となる(準決勝、リーグ戦は12分)。12分×4(Q)=48分から15分×4(Q)=60分になるので、選手にとっては1Q分余分にプレーするのと同等になる。これまで以上の「スタミナ」が必要になる。まさに「クラッシュボウル」の名称に相応しい決勝になるだろう。

両チームの今季

 

写真:平田満氏

 早稲田の軌跡についてはこちらを参照してほしいが、帝京大戦のまさかの負け、今回対戦する専修大に20点差をひっくり返されて負けを喫する一方、強敵日体大を21点差を逆転しての勝利東海大に勝ったあとで日体大が敗れたため、4勝2敗でクラッシュボウル進出が決まるという強運も持ち合わせている。「腹が痛いゲームが続いた」と日野監督が言うとおりのゲームが続いたが、それで掴んだ運を逃さないのが今季の早稲田の強さとも言える。そして、何より準決勝で法政大を破ったのは特筆に価する。「はまれば強い」とは言われていたが、大一番で最高のパフォーマンス。一度は負けた相手に決勝という大舞台で最高の上昇気流で臨む。

 

写真:平田満氏

 専修は春の練習試合で法政を破ったことからも前評判高くシーズンインした。部員の人数は少ないが、その少数での戦い振りには評判が高い。3年連続のクラッシュボウル進出となる。リーグ戦では早稲田・東海・日体という僅差の実力3校を力で捻じ伏せた。特に早稲田戦では第4Qでの20点差逆転劇、最終戦の日体大ではクラッシュボウル進出が既に決定してモチベーション低下が心配される中、日体大が勝たないとクラッシュボウルに出場できない背水の陣で望んでくる中、スピードで圧倒して6戦全勝でのリーグ通過。クラッシュボウル準決勝ではRB小島が負傷退場した影響もあり、オフェンスが不発。辛うじて終了間際のFGで10−7で勝ったが、小島が復帰できるか如何でかなり勝負に影響を及ぼしそうだ。

 

1/3

 

 

(TEXT=山田浩平、PHOTO=平田満氏、近藤優美子)
 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる