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【7】2001年の目標

【6】新入生へのメッセージ

【5】オリンピックと自分の距離感

【4】五輪への周囲と自分の温度差

3】二人にとってのオリンピック&今だから言えるシドニー

【2】アスリートとしての「自分」

【1】早稲田大学という選択

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村主 まだシーズンが残っているので(取材日3月7日)、今度の世界選手権でオリンピックの枠が決まるんですね。(後注:村主選手は7位に入り、日本は五輪枠「2」を獲得しました)すごく大きい試合なんですけれども、今まで世界選手権で自分の力を出せたことがないから、本当に成績とかじゃなくて、自分が1年間やってきたことをそこで出すのが目標です。あとは、さっきも言ったように、たくさんの人に幸せと感動を与えられるような演技ができるように、努力したいなと思ってます。

――一早大生としては。

村主 そうですね。私は本当に早稲田の学生として、早大生として誇りを持っているし。やっぱり早大生としてちゃんとした誇りをもって成績を残していきたいと思いますね。本当に入ってよかったと思うから、これからも早稲田のために頑張っていきたいな、と思います。

――稲田さんはご卒業と同時に競技を引退されるということですが、競技生活を振り返って早稲田での4年間はいかがでしたか。

稲田 今競技から離れてみて、本当にやることなくて「あー」という感じなんですけれども。以前は毎日毎日練習して、早くこんな生活から離れたいと思っていましたけど、いざ離れてみて振り返ってみると「一日一日満足して毎日終われていたなー」って。自分の中で頑張ったって納得して一日一日が終わっていったという感じなので。今思うとあのころの方が輝いていたし、「なんか戻りたいな」っていうのも半分、「もうあそこには戻れない」っていうのも半分あります。多分水泳は続けないというのがあるんですけれども、毎日、一日一日を納得して終われるような生活というのを、これからもしていきたいなと思います。「やっぱりやりたくなっちゃうかな」というのもあるんで、やりたくなったらそこからまた頑張ります、という感じです。そのときはまた応援してください。

――早稲田はやっぱり楽しかったですか?

稲田 はい、本当にいい友達に出会えましたし、楽しかったです。

村主 また続けようとか思わないんですか?

稲田 オリンピックが終わったときには、「もうこれで泳がなくていいんだ」っていう感じでしたけれども。で、オリンピックの前から「絶対にオリンピックに出たら止める」って思ってたんですけど。いざ終わってみて、「もしかしてまだやりたいのかな」って。今日はやりたい日、次の日はもうあんな生活はできない。というのを繰り返してて。で、こんなに泳がない時期が続くのって、今までないので。「もう泳げないのかな」、というのもあって。

村主 私は結構、次のオリンピックが目標だから、「次で絶対やめてやる」って思ってたんですね。

稲田 思います、思います(笑)。

村主 で、生活もスケートにしばられて。自分もスケートがすごい好きだから、苦にはならないんですけれど、でもやっぱり食事制限があるんですね(笑)。だからもうスケートが終わったらもう1日中食べてやるって思ってたんですけれど、あと1年じゃないですか。で、いざ終わった後やめられるかといったら、絶対やめられないと思うんですね。やっぱりすごい好きだから。で、結構今なんか、昔はもう20歳過ぎたら、お払い箱とかみたいなところもあったけど、今は賞金の制度とかも変わってきたから、結構27歳くらいまでアマチュアでやってる人も多いんですね。だから人間、考え方が変わるもんなんだなって。絶対やめるって思ってたのに。

――競泳の世界でもそうですよね。

稲田 そうですね。

村主 私は人それぞれだと思うんですね。私はスケートを人より始めたの遅かったから、その分、なかなか結果が出るのが遅いといえば遅いんです。やっぱり中学生とかでガンガンやると吸収が早いから、そういう時にやらなくてはいけないんだけど。高校になると、やっぱり回復も小学生みたいに回復はしないじゃないですか。1日寝たら治るというわけではないから。それだけ獲得するもの時間がかかると思うし。やっぱり人それぞれだと思いますね。私は今度、稲田さんに水泳を教えてもらおうかな(笑)。

――ぜひ講習会をやってください。稲田さんに水泳を習いにいこうツアーを。

村主 ツアー組んでください。

稲田 教えるのは下手だと思うんですよ(笑)。

――村主さんにもぜひ。

村主 え、スケートですか(笑)。

それでは今度はリンクの上かプールの中でお会いしましょう。今日はありがとうございました。

 

 

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